獄炎トラスト
それはそう、ケツです。
更に言うなら、ケツの穴です。
知ってましたでしょうか。
即ちケツから出るものは口から取り入れたものに限られるわけですが、逆に口に入れさえすれば、どんなものだってケツから出てくるわけですよ。
日が東から昇り西に沈むことと同じく、これはこの世の普遍的な真理なわけで。
逆が起こり得るのはそりゃもう日が西から昇る時か、ヤクザがだれかの奥歯をガタガタ言わせようとするときぐらいです。
しかしですね、ほんとに重要なのはこの真理そのものではなく、それを発見するに至った過程なんですよ。
平成のアリストテレスと呼ばれる僕がこの真理にいかにして気付いたのか?気になりますよね。
それはですね、遡ること幾数日、僕は、口いっぱいに一味唐辛子を頬張っていました。
まぁ、お酒を嗜む学生の方などにとっては、そう珍しい光景ではないかと思います。(そうですよね?)
やはり先輩とお酒を飲むとなれば、アリストテレスだって一味唐辛子を頬張るわけです。
するとですね、新しい発見がたくさんあるんですよ。
一味唐辛子唐辛子の歯ごたえだとか、舌触りだとか。皆さん、知ってます?
因みに一味唐辛子って、薬味ですからね。
生まれてこのかた僕も「風味」くらいしか感じたことありませんでしたけど。
口の中でまじまじと一味唐辛子の存在を初めて味わったわけで。
なんというかほんと、辛いよりも、痛いが先に来るというか。
てか、熱い。マジで。
マンガとかで辛いもの食って、ヒーヒー言って火を吹いてたりしますけど、ほんとあんな感じなんすよね。
さらに言うなれば、ほんと火を食ってるような感じ。比喩とかじゃなくて。
見えてないだけで口ん中で絶対発火してましたからね、あれ。
それで、「これぞホントの口内炎!」っていうの思いついたんですけど、どうですかね?面白くない?ああ、ならいいんです、ハハ…。
さて、口内炎の話は置いておきまして。
本題は、この翌日のことなんですよ。
翌朝目を覚ますと、めちゃくちゃ腹が痛いんですよ。
いやまあ、心当たりはめちゃくちゃ有るんですけどね。有りまくりなんですけども。
で、急いでトイレに駆け込んで行ったわけですよ。そりゃもう、脱兎の如く。
そしたらね、ほんとビックリなんですけど、
出たんですよ、火が。
いや、確かに目視はしてないですよ。
便器を覗き込みながら用をたすような性癖はありませんので。
でも、絶対発火してましたからね、マジで。
「えっ、火事?」って思いましたもん。
リアクションも完全にアツアツのおでんをぶつけられる上島竜兵のソレでしたからね。
「あぢゃぁあ〜!!!」という声が聞こえてきますね。
というわけで。
以上が、僕が「mouth to anus理論」という真理に行き着いた経緯となります。
まあ、1つ賢くなったのは良いとして。
実はこの日、この後も一向に腹の調子が良くならなくてですね。
トイレから出られず、1コマの授業に遅刻する羽目になり。
入室したは良いものの、数分で腹痛で席を立つ羽目になり。
泣きっ面に蜂とは正にこのことで。
赤っ恥もいいとこですよ、本当に。
顔から火が出るような思いでした。
ケツからも顔からも火が出てきて。なんだ僕は。悪魔の実の能力者かと。
アリストテレスだって、目を丸くしますよ。「えっ、うっそ、ケツから火出んの?」ってなりますからね。時代が時代ならセンセーション待ったなしっすわ。ギリシア世界とかだったら、確実に教科書に名前残してますよ。プラトンとかソクラテスと絶対肩並べてますから。それで倫理のテストの解答欄には「イデア」とか「ロゴス」とかに並んで「アヌス」とか書かれるんすよ。間違いなくね。
まあ、くだらない事を長々とお話ししましたが。
まとめると、口から入れた火がケツから出たと思いきや、顔から出てきた。そんな1日でした。
日が西から昇る日も、そう遠くないかもしれませんね。