徒然なるままに

徒然なるままに、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくっていくブログ。

羞恥アダルト

大人になるって、どういうことなんでしょうか。

 

皆さんは、自分のことを「大人」だと思いますか?

 

大人の線引きって誰しもが考えたことがあると思います。しかしその感覚は人によって千差万別で、成人したら、もしくは経済的に独立したらなど、一概に線引きできるものではありませんよね。

 

しかし先日、「あ、これが大人になるってことなのか」と実感した出来事があったんですね。

 

 

それは、夏の暑さうだる大阪でのことでした。

 

僕は社交ダンス部に所属しており、その大会で大阪に出向いていたんですね。
まあちょっとした観光も兼ねていたので、動きやすく、快適な格好は不可欠なわけで。


そこで関西となればさぞ暑かろうと思い、当たり前のように僕はタンクトップを着ていったんですよ。

 

ここ数年間で「ノースリーバー」としての立ち位置を確立した僕にとってそれは至極当然の選択であり、一片の疑いの余地もありませんでした。

 

しかしいざ現地に着いてみるとですね、大阪ってやっぱ都会なんすよ。

 

で、都会ってことは人も多くてですね、まあ人が多ければおしゃれな人なんかも多くなっているわけで…。

 

 

まあ、なんつーか、そう、

 

 

恥ずかしかったんすよ、タンクトップ。

 

 

タンクトップを着るようになって7年目くらいなんでしょうかね。僕、初めてっすよ。タンクトップに恥じらいを感じたの。

 

その時、恥じましたよ。タンクトップではなくて、タンクトップを恥じてしまった自分をね。
今まで寝食共にし、いつも俺を包み込んできてくれたタンクトップを恥じるだなんて。

 

でも思ったんです。親と手を繋いで歩くことが恥ずかしくなったあの時のように。

 

 

これが、大人になるってことなのか、と。

 

 

親離れ同様、僕もノースリーブ別れが必要な時期に差し掛かったのだと、そう感じました。

 


皆さんにも、大人になってしまったんだなあという出来事、ありませんか?


振り返ってみると、子どもの頃にはできていたのに、今はできなくなってしまったことってたくさんありませんか?

 

 

僕が1番できなくなったなーてのは、「想像すること」ですね。

 

昔は暇な時、自作漫画のストーリーだとかキャラクターを想像するだけでいくらでも時間を潰せたし、退屈することはありませんでした。

 

さらに昔になれば右手と左手を戦わせたり、学校に乗りこむテロリストを撃退する妄想するだけで授業は終わってたし、退屈なドライブも窓から見える屋根や電柱を右手に飛び移らせるだけでどこまでも走り行くことができました。

 

今では暇な時、スマホとか本といった媒体なしでは昔のように時を飛ばすことができなくなってしまいました。

 

 

思い返してみると、ほんとに子ども時代の想像力って偉大だったなと。

 

 

しょーもない男子大学生となってしまった今想像できることといったらどうやったらモテるかとエロいことくらいですからね。


悲しいことに、大人になるってのは、何かしらの自由さを失うことなのかもしれません。


服装の自由さ、発想の自由さ、社会的な自由さ。
そういった自由さを失い、社会の背景のようになっていくことが、もしかしたら「大人になる」ということになるのではないでしょうか。

 


また、多くの大人が子どもの頃を焦がれるのは、こうした自由を再び謳歌したいからではないかとも思いました。

実際、大人になったとしても、子どもらしい自由さを、何かしら持ち続けていきたいものですね。

 

だから僕はこれからも「ノースリーバー」として生き続けます。

 

たとえ社会人になり、東京にいってしまったとしてもね。

 

 

 

 


まあまず社会人になれるかどうかってとこが当面の課題です。よろしくお願いします。

寒暖ウォレット

スーツのお尻に穴が空きました。

 

 

就活における長時間の夜行バスやマックでの僕の蒸れたケツ圧に堪え兼ね、財布の角が顔を出し、弾痕の様な穴が開いてしまいました。

 

歌舞伎町あたりを歩けば「テメー、カタギじゃねぇーな」と声をかけられそうなケツになってしまいましたが、今日も無事就活の面接を終えることができました。

 

就活を始めて2ヶ月が経ち、さすがの僕も東京の街に慣れてきました。

まあ、2ヶ月もあれば、色んなことが起きましたね。

 

皆さん、東京の人間にどんな印象を抱いてますか?

東京の人は冷たいなんて言いますよね。

確かに、人が多い分すれ違いざまぶつかってもなんてことなさそうですし、満員電車でぎゅうぎゅうに押し込まれたりすると全員漬物にして豚に食わせてやりたい気分にはなりますね。

 

でもそんな嫌なことばかりではなく、いい話もあるんですよ。

 

先日、池袋で証明写真を撮った際、財布を写真機の中に忘れてしまったんですね。

 

「うわーー、終わったな」って思ったんですけど、

 

なんとその後落し物センターから電話が来て、全額無事で戻って来たんですよ。

 

東京で財布落としてそのまま戻ってくるなんてそうそうないと思いますけどね。係員さんも「いやー、池袋で戻って来るなんてラッキーだねー」って言ってましたからね。

 

実際ほんと不幸中の幸いといいますか。

でも冷たい街なんて言われる東京ですが、そういう心優しい人もいるんだな、と胸が暖まるという経験をしました。今後は落とさない様に気をつけたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

と思ってたら、今日新宿で財布パクられました。

 

まあ、こりずに店のトイレに財布忘れた僕も僕なんですけど。

用を足そうとしたらケツに弾痕があるもんだからビックリしてポケットから財布を取り出したんですよ。

これから大事な企業の面接があるのにケツに撃たれたとなれば面接官に「テメー、カタギじゃねぇーな」と心証が悪くなるかもしれませんからね。めっちゃ焦ったんすよ。そしたらそのまま置いて来てしまいまして。

 

店を出て財布がないことに気付いたんですが時間も時間だったのでそのまま面接に向かいました。

しかしケツは撃たれてるし財布は無くなるしで正直面接どころじゃなかったです。

 

「あなたの大学生活で大変だったことはなんですか?」って聞かれたので「たった今だバカ野郎」って答えましたからね。ウソですけど。

 

そんなわけでマジで正真正銘無一文のまま東京に放り出され、ケツに穴が開いた状態で昨日買った食パンを泣きながら食ってました。

 

あわや高速バスの料金も払えず天涯孤独でそのまま僕の人生の幕引きとなるかと思いましたが、友人のおかげでなんとか夜行バスも確保し、無事に山形に向かうことができました。

 

 

まあとどのつまり今回の記事で何がいいたいかというと、

東京の人間はクソ、人類の氷河期

キンッキンに冷えてやがる。悪魔的に。

 

 

もし持って行ったやつ見つけたなら、ケツに鉛玉ぶち込んで東京湾に沈めてやりたいです。

 

 

おわり

(東京の方、すみません)

 

止まった世界

こないだガスが止まりました。

 

 

なんなら電気も止まってました。


就活で1週間ほど家を空けていたのですが、久々にうちに帰ってみたらライフラインが完全に停止してて一瞬文明開化前までタイムスリップしたのかと思いました。

 

まあほとんど家で過ごすことは無かったので自分が困ることはなかったのですが、毎週泊まりに来る友人が非常に困ってましたね。

 

電気もガスも止まって、ゴキブリも「こりゃあかんわ(^^;)」と踵を返すレベルで散らかった家でよく過ごせるなーと思いました。人住むってレベルじゃねーぞ

 

そんな何もかもが止まった家に住んでいた僕ですが、無事支払いを済ませ、文明的生活を取り戻すことができました。

 

しかしそんな安息も束の間

 

まさかね、「アレ」が止まるとは、その時僕は、思いもしませんでした。


僕、四月から急遽就活を始めたため割と忙しい日が続いてて、よくトーキョーさ行くんですね。

 

まあそれでトーキョーという街がですね、いなかっぺの私にはまるでRPGのダンジョンのように感じるくらい難しくってですね。

 

JRだと思ったら違う路線だったり違う改札だったり1階だと思ったら2階だったりちょっと早い電車乗ったら見当違いの場所に連れて行かれたりやっとのこと新宿駅から脱出したらまた目の前に新宿駅あったりと、もしゲームだったら速攻投げるレベルですよ。

 

まあ流石に三週も連続で来たら少し慣れてきたんですけどね。ゲームも三周もしたら慣れますし。
ですが、それでもなおスマホという攻略本なしではこの迷路のような街を攻略することは難しいです。

 

そんなわけで今回も面接を受けにトーキョーにきて、朝の5時半から夕方の17時半までの途方も無い時間をどう潰そうか虚ろに考えていると、急にSafariが動かなくなったんですよね。


あれー、おかしーなー、と思いつつも色々ラインとか試してみるとね、全部繋がらないんすよ。

 

 

 

 


あ、これスマホ止まってるわ

 


ってしばらくして気づきました。
そういや先月の料金、払っていなかったなと。

 

いやーーーー、参りましたよ、これは

 


よりによってこのタイミングか、と。
新宿に着いた途端にコレかと。

 

気持ち的には大海原に1人漂流したような気分でしたね。
大航海時代だって羅針盤無くしては訪れなかったわけで、道しるべなき大海は不安と絶望を僕にもたらしました。

 

ヤベェと思い藁にもすがる思いでサポートセンターに電話したら、営業時間外なので対応できません、ってなると思いきや、そもそも止まってるから繋がらないっていう。


藁にもすがることさえ許されなくなった僕は、ノンアポでセンパイの家に乗り込むというマザーテレサだってうんざりするような手段でなんとかその場を乗り切ることに成功しました。


つーか、スマホ1つ使えなくなるだけでここまで詰むって、どれだけ私たちの生活がこの小さな機械に依存してるのかってのを実感させられました。まあちょっと勉強になりましたね。代償としては全然釣り合ってないですけど。

 


その後は面接に向かう途中電車が止まったりで、こうもせわしなく動き続けるトーキョーという街で、なんで俺は電気もガスも電話も止まっているんだろうトーキョーの街並みを眺めながら唇を噛みしめるのでした。

 


よって今年度、私の目標は「アクティブ」です。
常に動き続け、新しいことに挑戦します。よろしくお願いします。

獄炎トラスト



皆さんは口から入ったものがどこから出てくるか知っていますか?


それはそう、ケツです。
更に言うなら、ケツの穴です。
知ってましたでしょうか。


即ちケツから出るものは口から取り入れたものに限られるわけですが、逆に口に入れさえすれば、どんなものだってケツから出てくるわけですよ。

日が東から昇り西に沈むことと同じく、これはこの世の普遍的な真理なわけで。

逆が起こり得るのはそりゃもう日が西から昇る時か、ヤクザがだれかの奥歯をガタガタ言わせようとするときぐらいです。

しかしですね、ほんとに重要なのはこの真理そのものではなく、それを発見するに至った過程なんですよ。

平成のアリストテレスと呼ばれる僕がこの真理にいかにして気付いたのか?気になりますよね。


それはですね、遡ること幾数日、僕は、口いっぱいに一味唐辛子を頬張っていました。

まぁ、お酒を嗜む学生の方などにとっては、そう珍しい光景ではないかと思います。(そうですよね?)

やはり先輩とお酒を飲むとなれば、アリストテレスだって一味唐辛子を頬張るわけです。

するとですね、新しい発見がたくさんあるんですよ。
一味唐辛子唐辛子の歯ごたえだとか、舌触りだとか。皆さん、知ってます?
因みに一味唐辛子って、薬味ですからね。

生まれてこのかた僕も「風味」くらいしか感じたことありませんでしたけど。
口の中でまじまじと一味唐辛子の存在を初めて味わったわけで。

なんというかほんと、辛いよりも、痛いが先に来るというか。


てか、熱い。マジで。


マンガとかで辛いもの食って、ヒーヒー言って火を吹いてたりしますけど、ほんとあんな感じなんすよね。

さらに言うなれば、ほんと火を食ってるような感じ。比喩とかじゃなくて。
見えてないだけで口ん中で絶対発火してましたからね、あれ。


それで、「これぞホントの口内炎!」っていうの思いついたんですけど、どうですかね?面白くない?ああ、ならいいんです、ハハ…。


さて、口内炎の話は置いておきまして。

本題は、この翌日のことなんですよ。

翌朝目を覚ますと、めちゃくちゃ腹が痛いんですよ。
いやまあ、心当たりはめちゃくちゃ有るんですけどね。有りまくりなんですけども。

で、急いでトイレに駆け込んで行ったわけですよ。そりゃもう、脱兎の如く。



そしたらね、ほんとビックリなんですけど、




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出たんですよ、火が。



いや、確かに目視はしてないですよ。
便器を覗き込みながら用をたすような性癖はありませんので。



でも、絶対発火してましたからね、マジで。


「えっ、火事?」って思いましたもん。
リアクションも完全にアツアツのおでんをぶつけられる上島竜兵のソレでしたからね。

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「あぢゃぁあ〜!!!」という声が聞こえてきますね。



というわけで。
以上が、僕が「mouth to anus理論」という真理に行き着いた経緯となります。
まあ、1つ賢くなったのは良いとして。


実はこの日、この後も一向に腹の調子が良くならなくてですね。

トイレから出られず、1コマの授業に遅刻する羽目になり。
入室したは良いものの、数分で腹痛で席を立つ羽目になり。


泣きっ面に蜂とは正にこのことで。
赤っ恥もいいとこですよ、本当に。
顔から火が出るような思いでした。

ケツからも顔からも火が出てきて。なんだ僕は。悪魔の実の能力者かと。


アリストテレスだって、目を丸くしますよ。「えっ、うっそ、ケツから火出んの?」ってなりますからね。時代が時代ならセンセーション待ったなしっすわ。ギリシア世界とかだったら、確実に教科書に名前残してますよ。プラトンとかソクラテスと絶対肩並べてますから。それで倫理のテストの解答欄には「イデア」とか「ロゴス」とかに並んで「アヌス」とか書かれるんすよ。間違いなくね。


まあ、くだらない事を長々とお話ししましたが。

まとめると、口から入れた火がケツから出たと思いきや、顔から出てきた。そんな1日でした。


日が西から昇る日も、そう遠くないかもしれませんね。


再会ミルキーウェイ

家に「奴」が出た。

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始めての出会いの記事

今季初、通算二度目の登場だ。

一度目はなんの因果かちょうど一年前。最早運命さえ感じる。ロマン。いらないからそういうの。一年周期で必ず巡り合うとか。俺とお前は織姫と彦星かっつーの。女の子がいい。そういうのは女の子がいい。つーか彼女が欲しい。

しかし現実は非情であり、俺に彼女はいないし、家にはゴキブリがでる。それが全てだ。

さて、というわけで家で対峙するのは今回で二度目。
前回はトイレという密室での長期戦だったが、今回はまた違ったシチュエーションでの戦いとなった。
舞台は玄関。からちょっと入ったところ。私がゴミ箱に物を置こうとした時、目の前に奴はいた。カサカサッと、あたかもいるのが当然のように現れたのだ。「いるよー(^^)」みたいな。お前は実家からふらっと遊びに来た親かなんかか。そういうバイト帰りにしれっと家にいたりするのは女の子だけでいい。つーか帰りを待ってくれる彼女が欲しい。

しかしリアルは非常に非情であり、帰りを待つ彼女はいないし、ゴキブリが俺の帰りを待ってるというのが全てだ。

さて、今回の戦場は玄関を少し入った所なのだが、辺りには物や空ペットが入ったゴミ袋が散乱していて、あまりに汚い。なんだこれ。めちゃくちゃ道が入り組んでる。RPGの洞窟ダンジョンかよ。
そりゃ、ゴキブリも出るよねとは思うし、なんなら私がゴキブリだったら「よっしゃここしかねぇやろ(^^)」って思うし。

そんなわけで、前回とは違い一度逃がしてしまえば奴にはいくらでも逃げ場があるという、更に緊張感のある状況での戦いを強いられることになったのだ。

よって今回は長期戦ではなく、一瞬の戦い。
エンカウントした瞬間は、余りの衝撃に「マジでぇ〜😇」と硬直してしまったが、動き出してからはあっという間であった。

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悪 即 斬

私は考えるよりも先に、手の届く所にあった友達のタオルで奴に一閃ぶちかました

敵を的確に捉えた その一閃により、標的は一瞬で行動不能となり、ポトリと床に落ちた。間髪入れず私はそこに洗剤をぶちまけ、10枚くらいのティッシュの奥へと封印し、勝利を収めたのであった。

ただ、犠牲もあった。
友人のタオルと床は犠牲になったのだ。勝利のための犠牲に。

という感じで幕をおろした今回の戦い。
私は翌日友人と銭湯とガストに行き、「いや〜散々だったよ」と手にした平穏を楽しんでいた。

しかし、ガストの玄関を出て間も無くして、私たちはあることを思い知らされるのであった。



「うわぁぁぁぁ!」
と、突如友達の叫び声が聞こえた。

「そこにいる黒いのって…」
と友人が指差す方向に恐る恐る目を移すと…


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いた


なんの因果か、「いや〜ゴキブリの話すっと出てくるって言うからな〜(笑)」という話をした直後に、奴は現れた。

さらに
「おい!お前の後ろにいるのって…」
と後ろを振り返ると


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いた

まるで私たちの退路を防ぐかのように、背後にももう一匹いたのである。

店を出てわずか5mほどの間に、なんと二匹もの奴らと出会うことになるとは。

その時私たちは気付かされたのだ。すでにこの街は、奴らの街になりつつあることを。

そう、私たちの戦いは、まだ始まったばかりだということを…。


続く…(続かないことを願うけど)

恥辱ニューライフ

春が来た。

新入生も入り、そろそろ生活にも慣れてきた頃だろうか。

今更にはなってしまうが、新入生に向けて、ちょっとした注意事項を書いてみたい。

学生となると、多くの人が慣れない地で一人暮らしを 始めるのではないかと思う。

私と例に漏れずその一人で、2年前の春、清明寮という学生寮に住むことになった。
この清明寮というのは、表向きは学生寮として存在しているが、実のところ大学から離れた辺境の地に建てられた監獄で、私はその囚人番号411として投獄されていた。
清明寮を出る人を皆「脱獄おめでとう」とその門出を祝ったものであった。

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イメージ画像

しかし監獄の中ではかなり自由な方であり、外出も自由で、門限も定められていなかった。

新生活に浮かれに浮かれていた私は、見慣れぬ新天地に期待を込め、喜々として監獄を飛び出した。

しかしその時、私はとんでもない過ちを犯してしまっていた。

皆さんは、慣れない地で外出するとき、帰り道はどうやって覚えるだろうか?キレイな石を置いて行くだろうか?パンをちぎって置いて行くだろうか?
多くの方は目立つ建物や、目印を見つけながら歩くのではないだろうか。というか誰だってそうする。俺だってそうする。

だがここで私は、寮を出て遠くにみえる左から二番目の山に向かって、水が流れる道を辿っていけば帰れるだろうという、パンをちぎって歩いたヘンゼルも頭を抱えるレベルで愚かな道の覚え方をした結果、夜中なので当然山は全く見えないし、水路も三つくらいあるということで、完全に迷子になりました。

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清明寮からの景色
(この写真はシャトルバスに乗り遅れ、英語のテストに間に合わないことを悟った日のもの)


自然の声を聞いたりできるタイプの人種ならこの覚え方も可能かもしれませんが、自然どころか「あなたは人の気持ちがわからないよね」とフられた経験さえある私にはとても無理な話である。
一か八か水の音をたよりに道を進め、それらしき建物を見つけるも、よく見たらそれもラブホテルで、私は暗闇の中途方に暮れていた。
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当時の写真

スマホの充電もわずかとなり、最終手段として、断腸の思いで私は当時できて間もない学科のグループLINEに助けを求めた。
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当時のLINE
誤字から焦りがうかがえる

結果画像の通り、友人に迎えに来てもらいなんとかなんとか帰宅。
充電が切れたスマホを握りしめ、暗闇に震えていた私のもとに颯爽と現れた彼らは、まるで世界の救世主のように映った。
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こんくらい頼もしかった。実際は2人だけど。

そんなわけで私は無事に帰れたわけだが当然多くの同じ学部の人がこのクソ恥ずかしいやりとりを見ているわけで。

それからというもの、授業のグループワークなどで自己紹介をする度に「ああ、あの迷子の…」といった感じで完全に迷子キャラになっていました。
しかもLINEの名前も「スピーディかんの」という変態じみた名前であったため、「迷子のスピーディ」という情報だけが先走り、大学ではスピーディというあだ名で呼ばれるようになりました。

皆さんも、新生活の出だしからこのような失態を犯して変なキャラ付けされたり、変な名前で呼ばれないように気をつけましょう。
あと相手の気持ちもよく考えるようにしましょう。フられます。

おわり

来客ハネムーン

家に「奴」が現れた。

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今までなんども「奴」の話は耳にしてきた。
マンガからアニメ、2ちゃんのまとめなど、話の中ではいく度となく登場してきた「奴」。
長い歴史、多くの人に恐れられてきた「奴」。

そしてついに、「奴」と家で対面する日が来てしまった。

その出会いについて語れば、少し長くなる。

まず私は、うんちをしていた。
最近の野菜不足のせいかあまり質のいいものではなかったことも覚えている。
「食生活を改めなくては」と反省していると、足元に羽虫が飛んでいることに気付いた。
でかい。その辺にいる手足だけ長い奴らとは一味違う風格を持った羽虫だった。すっげーブンブンいってるし。なんだお前は、夜道バイクを乗り回すヤンキーか。補導されろ。
私はあまり虫に物怖じしない人間ではあるが、用をたしてる間となるとさすがに動揺を隠せなかった。
下半身真っ裸のまま虫を捕まえようとするが、虫はフルちんの私を嘲笑うかのようにヒラリと手をすり抜け、天井の方へと逃げて行った。

そうして射程外に逃げられどうしようかと天井に目線を移したその時だった。

見慣れない、黒い物体が、天井の端に、まるで漆黒の北極星のように、じっとたたずんでいた。


そう、「奴」だった。

飛ぶ羽虫への恐怖心など、一瞬で忘れてしまった。

それほどまでの、圧倒的恐怖、そして絶大なる存在感。

密室の中には俺と羽虫と「奴」、そして質の悪い便。

そこにあるのはまるで戦場のような緊張感。

とりあえず冷静さを取り戻すために、私はトイレを流した。
質の悪い便とともに、恐怖心がほんの少し水に流されていった気がした。

水がトイレに吸い込まれる音を聞きながら、この状況をどう打開するかを私は考えた。
まず思いついたのは、とりあえずパンツを履くことだった。

なんでこんなタイミングで出てきたんだこいつらは?まさに「泣きっ面に蜂」というか「泣きっ面にG」というか、このGが蜂だったらまだ気持ちは楽だったろうか、いや蜂は蜂でやだなあ、なんてことを考えながら私はパンツを履いて、その部屋を後にした。

対策をゆっくりと考えるためにも、彼らは密室に閉じ込めておくのが賢明だろうと判断した。

外で見つけた時は掴んで草の茂みに投げ捨てるほどに余裕があるのに、家で見つけるとどうしてこうも恐ろしいのだろうか。


こういう時に頼れるのがGoogle先生だ。「ゴキブリ 対処」と検索すれば、対策方法が山のようにでてくる。これから「奴」も山のように出てこなければいいのだけど。

そして検索して見つけた幾つかの対策方法は
  1. スリッパや雑誌で叩きのめす
  2. ファブリーズとかをふりかける
  3. 洗剤をかける
  4. 熱湯をかける
といった対策方法が見つかりました。

できればなにも汚さないで済む2〜4の方法を試したいが、何せ相手は天井にいるため、ファブリーズをかけても私が除菌されるだけだし、熱湯をかけようとすれば間違いなく惨事になるため、仕方なく雑誌で叩きのめすことにしました。

そしていざ、戦場へと戻ろうとした時、私は大きなミスをしていることに気がついた。
あの時は賢明だと思った、「奴」らを閉じ込めるという考え。
当然もう一度トイレに入るためにはドアを開けなければいけないわけだが、

めちゃくちゃ怖い。

移動してたらどうしよう、つーか飛び出してきたらどうしよう?
不安が不安を呼び、ドアがどんどん重く感じる。
心境はバイオハザードの扉を開けるシーンに近い。
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とにかく怖い


しかしこれからトイレを開かずの間にするわけにもいかないので、意を決して突入。

あまりの緊張感に「ウワァ〜〜www」と変な声が出ました。

そして、恐る恐る、そっとトイレの中を覗き込んだ。
その姿はまるで呻き声のなる羅生門の上を覗き込む下人の様であったかもしれない。
開けたその先にいるのが「奴」ではなく死人の毛を抜く老婆だったらどれだけよかったかとも考えたが、やっぱそれはそれで嫌だなあと思いつつ天井を確認すると、居た。
相変わらず不気味にもじっと動かずに固まっている。
そして一方羽虫はめっちゃ飛んでるし。なんだこの状況。
小次郎との一騎打ちを制した宮本武蔵でさえションベン漏らしそうな緊張感の中、私はこの状況をどう打破するかを考えた。

まず倒すべきは羽虫。
こいつの煩わしさといったらない。
本命の「奴」に意識を向けていても、羽虫がブンブンいってると気が散って仕方が無い。
私は基本RPGゲームでもザコを全員処理してからボスを倒すタイプだ。
ザコの羽虫を処理してから「奴」をしばき倒そうと考えた。

早速羽虫を倒そうと、壁に止まっているところに一撃をお見舞いした。
が、すんでのところでパンツ姿の私の一撃はヒラリとかわされてしまった。

不覚を感じながらもチラリと本命の「奴」の姿を確認してみると。


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ち ょ っ と 移 動 し て る

うわ、マジか。
ほんの少しだけど移動してる。
ほんの少しの移動だが、私への精神的ダメージは絶大だった。
月での小さな一歩は人類において大きな飛躍であるように、この密室での「奴」の一歩は、とても大きなものなのだ。

つーかほんとにアレってGなのか?実はクワガタのメスだったりしねーの?とか現実から目を背けようとしましたが、頭には立派なアゴではなく揺れ動く触手が二本。まぎれもなく「奴」なわけで。

もう、ここまで来たら勝負を決めるしかない。
意を決して、私は「奴」へと一閃、剣を抜いた。
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しかし、全力で振ってしまっただけに、木っ端微塵に吹き飛ぶ「奴」の姿を想像したせいか、その一閃はわずかに下を捉えてしまった。

無論焦り、動き回る「奴」。

それとは逆に、凍りつく私。
先ほどじっとしている「奴」を「不気味」と表現したが、動き回る「奴」は、不気味どころの話ではなかった。

もはや、神秘。なんだあの滑らかさ。ほんともはや神秘的。
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(イメージ画像)

「奴」がなぜここまで恐れられているかが、この時初めて理解した気がする。
人間は人知を超えたものに対し、畏怖せざるを得ないのだ。


しかし、このままこいつを逃がせば、私がこの家で安眠できる日は二度と来ないだろう。
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勇気を振り絞り、さらにもう一閃。
ついに私の剣は、「奴」を捉えた。
ポトリと床に落ちる「奴」。
しかし、まだ息の根を止めるにはいたっていなかった。

そこにとどめと私はファブリーズを振りかけ、洗剤をその上に発射して、熱湯をぶちまけました。

完全にオーバーキルをかましてやり、息の根を止め、勝利を収めた私。

残りのザコも瞬殺し、私のトイレには再び平和が訪れた。
これでなんとか、用を足す度にコンビニに行く事態は避けることができた。

これにて一件落着。

そうして私は床がお湯で洗剤とファブリーズだらけになったトイレで呆然と用をたすのであった。

おしまい。